ピアノを弾くセンスって何だろう?

2026.06.23

岐阜市のピアノ教室 鈴音 ♬Rinne.♪*゜
すず先生です

先日ある方が
「あの人、ピアノのセンス無いね〜」
なんて酷い事を陰口しているのを聞いてしまいました…。
ピアノのセンスとは?
ピアノを弾くために本当に必要なものって何だろう?
その方の言葉を上の空で聞きながら、そんな事を考えていました。

ピアノのレッスンをしていると、音符を覚えて記号を覚えて、リズムを覚えて…このフレーズを弾くためにはどんな弾き方をするのか?というテクニックも覚えて…
とにかく覚える事だらけです。
初級の簡単な楽譜を弾く場合でも、ドレミ以外に気にしなければいけない記号やアーテュキレーションが沢山ちりばめられていて、数年ピアノのレッスンを受けたからと言って、安易に弾ける程甘くはありません。
でもそれは、人によって差はありますが、努力すればレッスンで身につけていく事ができるものです。

私はそれよりももっと大切だと思うのは、音楽を感じる心だと考えます。
長い年月を重ねてピアノのレッスンを続けて、テクニックを習得する事ができても、そもそも、その音楽をちゃんと感じる事ができなければ、身につけたテクニックは宝の持ち腐れになるでしょう。

レッスンで曲を弾いていく過程で、大人も子どもも、必ずその曲のイメージ作りをしていくのですが、『大好きなパン』という曲を弾いている生徒さんに、好きなものをを食べたらどんな気持ちになる?と聞いてみました。
すると…
「好きな食べ物なんて無いもん。何か食べても何も思った事無いから分からない。」
という答えが返ってきました。
う〜ん…悲しい…。
食べ物じゃなくてもいいから、大好きな何かを買ってもらった時はどんな気持ち?
と切り返してみると
「欲しいものとか別に無いし…分からん。」
だそうです。
すず先生はお手上げでした。
今の子達は恵まれ過ぎて、物がそこにあるのが当たり前なのでしょう。
結局最後まで、音符や強弱にしか目が向けられず、仕上がった!という達成感は無かったと思います。

初めて弾く曲に出会った時、その曲をイメージしてイラストや漫画を描いてきてくれる生徒さんがいます。
初めは楽譜を棒読みしているような演奏ですが、そのイメージが固まってくると、明らかに演奏する音色が変わります。
弾いている本人も、イメージが沸くと更に弾くのが楽しくなると教えてくれました。
そうなると、この部分はどんな風に弾こうかな?という能動的な感情も生まれ、何を目指して演奏すれば良いかを、自分で見つけられるようになります。

何かを感じる事。
それは持って生まれた感性であり、これこそがピアノに必要なセンスだと言っても良いのかもしれないと、2人を見て感じました。

そして人は誰でも『感じる』事ができると思います。
でも小さい頃は、その感じたものが何なのかをうまく言葉で表現する事ができません。
そういう内面的なものは、3歳までに確立すると言われています。
そして、お母さんやお父さん、身近な人たちが、お散歩しながら見つけた花を見て「綺麗だね〜」と言ったり、小さな川のせせらぎの音を聞いて「気持ちいいね〜」と言う。
そんな何気ない日常の会話から、感じたものをどうやって言葉にするかを学んでいきます。
家族との何気ない日常会話が、音楽を育てるんです♪

教室とご家庭との2人3脚でお子様の将来を照らしていきましょう。

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